ダイニングのラグの選び方|テーブルの下に敷くメリットも解説

2026.01.13

お気に入りのテーブルとこだわりのイスがあり、食事のたびに家族が集うダイニング。暮らしの中心とも言える大切な場所です。

そんなダイニングだからこそ、「ラグを敷くべきかどうか」で頭を悩ませる方が少なくありません。

もっとおしゃれにしたい」「冬場の足元を快適にしたい」という想いがある一方で、「お掃除が大変そう」「イスが引っかかりそう」といった不安もあるはず。

そこで本稿では、暮らしの質を底上げするダイニングラグの選び方を丁寧に解説します。あなたも、見た目と実用性を兼ね備えたラグを見つけてみませんか。

ダイニングのラグの選び方

ダイニングのラグの選び方

ダイニングのラグ選びで大切なのは、リビングと同じ感覚で選ばないことです。

ダイニングは「イスの出し入れ」や「食べこぼし」が日常的に起こる、家の中でもとくにハードな場所。

ふわふわして可愛い、色が好み ⸺ そんな直感も大切ですが、ダイニングではそれだけでは少し足りません。

感覚ではなく、「サイズ・構造・機能」という視点で選ぶことが、失敗や後悔を防ぐことにつながります。

ここからは、ダイニングのラグの選び方を、以下の順を追って解説していきます。

  1. イスの引きしろを考慮してサイズを決める
  2. 毛足(パイル)の長さを決める
  3. 必要な機能(はっ水・防汚・防ダニなど)を決める
  4. 素材やデザインなどの詳細を決める

それでは、ラグ選びのスタートです。

1.イスの引きしろを考慮してサイズを決める

ダイニングラグのサイズは、テーブルの大きさだけ考慮して決めてはいけません。イスを引いたときの「引きしろ」まで含めて選ぶことが大切です。

▼テーブルサイズ基準で考えるのはNG

目安は、テーブルの端からプラス60cm以上の余裕を持たせること。

よくある失敗が、「テーブルより少し大きければ大丈夫」という考え方です。

しかし、食事のたびに私たちはイスを後ろへ引き、腰を下ろします。この動作に必要なスペースは、一般的なダイニングチェアで約60cmが目安です。

ここを計算に入れていないと、イスの後ろ脚がラグから外れ、ガタついたり、床に傷がついたりします

▼失敗しにくいサイズ感

たとえば「幅120cm×奥行80cm」の4人がけテーブルの場合、テーブルサイズだけ見ればラグは「幅140cm×奥行100cm」もあれば足りるように感じます。

でもイスを引くことも考えると、長辺側だけに座る配置であれば、ラグは「幅140cm×奥行200cm」以上が理想

もしもテーブルの短辺側にもイスを置くのであれば、左右にも引きしろが必要になるため、「幅240cm×奥行200cm」以上が目安になります。

まずはテーブルのサイズを正確に測り、イスを引いた状態まで想像してみてください。そのうえで、ラグを敷けるスペースを確保できるか確認することが、ラグ選びの第一歩です。

2.毛足(パイル)の長さを決める

ダイニングに敷くラグの毛足は、「平織り」や「ループパイル」がおすすめです。

  • 平織り:毛足がほとんどなく、フラットで掃除がしやすい織り方
  • ループパイル:毛先が輪状になっており、耐久性が高くヘタリにくい織り方

ダイニングの床は、イスによる摩擦と、食べこぼしに常にさらされています。パンくずやごはん粒が毛の奥に入り込むと、掃除機では取り切れなくなることも。

また、毛足の長いラグを選ぶと、イスの脚が引っかかり、動かすたびにストレスを感じがちです。

その点、平織りやループパイルのラグは表面がフラットに近く、イスの動きも軽やか。毛が寝にくく、イスの跡が残りにくいのも嬉しいポイントです。

ラグを選ぶときは毛足だけでなく「密度」もチェックしてください。可能であれば店頭でイスを軽く滑らせてみて、引っかかりがないか確かめておくと安心です。

3.必要な機能(はっ水・防汚・防ダニなど)を決める

「はっ水・防汚・防ダニ」は、ダイニングラグにおいて心強い機能です。

  • はっ水加工:水分を弾き、こぼしてもすぐ拭き取れる加工
  • 防汚加工:汚れが繊維に染み込みにくく、シミになりにくい加工
  • 防ダニ加工:ダニの繁殖を抑え、清潔な状態を保ちやすくする加工

飲み物をこぼす、スープが跳ねる ⸺ ダイニングでは避けられない出来事です。はっ水加工があれば、水分は繊維に染み込まずに弾かれ、早めに拭き取ればシミを防ぎやすくなります。

また、湿気と食べこぼしが重なるダイニングは、ダニが発生しやすくなることも。防ダニ加工が施されていれば、家族の健康を守るための備えになります。

こうした機能があることで、「汚したらどうしよう」という心理的な負担も軽減されます。

購入時はタグの機能表示を必ず確認してみてください。気に入ったデザインに加工がない場合は、ウォッシャブルタイプを選ぶか、あとからはっ水・防汚スプレーで補うのも一案です。

4.素材やデザインなどの詳細を決める

素材は扱いやすさ重視で選び、デザインは空間との調和を第一に考えます。

▼毎日使うからこそ、素材選びが大切

耐久性を重視するなら、摩耗に強く発色のよいナイロンやポリエステル。お掃除のしやすさを重視するなら、洗濯機で丸洗いできるウォッシャブル素材が安心です。

天然素材派なら、水を弾きやすく、復元力も高めのウールがおすすめ。汚れが目立ちにくく、イスの跡が残りにくい傾向があります。

▼空間になじませる、色とデザインの考え方

デザインは、床・家具とのバランスがカギ。ラグ単体で見たときの派手さよりも、空間に溶け込むことを優先して選ぶと、インテリアがぐっと洗練されます。

また、お部屋の色味を「3グループ以内」にまとめると、インテリア雑誌のような印象に。色数を絞ることで情報量が減り、ダイニングにすっきりとした印象が生まれます。

ラグの色を壁や天井のホワイト系に寄せるのか、床や家具のブラウン系に寄せるのか、それともアクセントとして第3の色味にするのか。ダイニングを見渡して考えてみてください。

知っておきたいダイニングにラグを敷くデメリットと対策

知っておきたいダイニングにラグを敷くデメリットと対策

ダイニングにラグを敷くことで、空間はぐっと洗練された印象になり、快適さも増します。ただし、良いことばかりではないのも事実です。

大切なのは、デメリットを知らずに選ぶことではなく、あらかじめ理解したうえで対策を取ること。それができれば、ラグは「満足度を高めるアイテム」になります。

ここでは、ダイニングラグの主な3つのデメリットをご紹介します。

  • ラグを掃除する手間が増える
  • ラグによってはイスの安定性に影響が出る
  • 床材に日焼け跡がつく場合がある

それぞれ、分かりやすく解説しましょう。

ラグを掃除する手間が増える

ラグを敷くと、フローリングだけの場合よりも床掃除の手間が増えます。

▼フローリング掃除との決定的な違い

フローリングであれば、気づいたときに床掃除用のワイパーをサッとかけるだけで済みます。

一方、ラグの場合は繊維の奥に入り込んだホコリや食べかすを掻き出すため、掃除機が必須になります。汚れがひどいときは、水拭きや洗濯も必要です。

▼掃除の手間を減らすための対策

ダイニングは1日に3度、食事のたびに細かなゴミが落ちる場所。これを放置すると、見た目や衛生面の問題だけでなく、ラグの劣化にもつながってしまいます。

掃除の負担を減らしたい方は、ロボット掃除機を上手に取り入れるのがおすすめです。

その際は、平織りである程度の重さがあるラグを選ぶと、絡まりやめくれ上がりを防ぎやすくなります。

ラグによってはイスの安定性に影響が出る

ラグの厚みや滑り止めの状態によっては、イスが不安定になり、ストレスを感じることがあります。

▼厚みがありすぎるラグは要注意

毛足が長くふかふかしたシャギーラグは魅力的ですが、ダイニングではイスの脚が沈み込み、安定感を損ないがちです。

厚みは「イスを置いても安定するか」を目安に選ぶと失敗しにくくなります。とくに厚さが1cmを超えるラグは注意したいですね。

▼滑り止め不足がストレスの原因に

また、ラグ自体が軽かったり裏面の滑り止めが弱かったりすると、イスを引くたびにラグがズレてしまいます。

見た目が乱れるだけでなく、足を取られてつまずく原因になることもあり、安全面でも注意が必要です。

裏面が不織布やジュート(麻の一種)素材のラグを使う場合は、市販のシート状の滑り止めを全面に敷きましょう。

床材に日焼け跡がつく場合がある

ラグを長期間敷き続けると、床材に日焼け跡が残ることがあります。とくに無垢材などの天然木フローリングは、日焼けしやすいため注意が必要です。

▼日焼け跡ができる仕組み

床は紫外線によって少しずつ色が変化します。ラグがその光を遮ることで、ラグの下だけ「元の色」が残ってしまいます。

模様替えのタイミングでラグを外したとき、くっきりと四角い跡が現れると、思っている以上にショックを受けるものです。

▼日焼け跡を防ぐためのひと工夫

ときどきラグを外して掃除をし、数時間床に日光を当てる習慣を取り入れましょう。

あわせてUVカット機能のあるレースカーテンを使うと、床全体の変色スピードを抑えられ、色ムラが目立ちにくくなります。

ラグをダイニングテーブルの下に敷くメリット

ラグをダイニングテーブルの下に敷くメリット

デメリットがあるにもかかわらず、ダイニングにラグを敷く人が多いのには理由があります。

それは、ラグがもたらすメリットが、日々の暮らしの「小さな不満」を確実に減らしてくれるから。

ここでは、ダイニングラグならではの代表的な4つのメリットをご紹介します。

  • イスを引きずる際の摩擦や衝撃から床材を守る
  • イスの移動音や食器の落下音を和らげる
  • 冬場の床からの冷気を遮断する
  • 視覚的に食事スペースを区切れる(ゾーニング)

順番に分かりやすく解説します。

イスを引きずる際の摩擦や衝撃から床材を守る

ラグは、イスの脚が床に与える摩擦や衝撃を和らげ、床材を守る「保護材」の役割を果たします。

▼毎日の動作が、床にダメージを与えている

ダイニングチェアは、想像以上に頻繁に動かされる家具です。そのたびに、床には小さな傷が蓄積されていきます。

脚裏にフェルトを貼る方法もありますが、剥がれやすく、ホコリや髪の毛が絡まるのが悩みどころ。

その点、ラグを敷けば、摩擦や衝撃を繊維が受け止めてくれるため、床材の表面を美しく保ちやすくなります。

▼床を守ることは、将来のコストを減らすこと

ラグを敷けば、賃貸住宅では退去時の原状回復費の軽減につながり、持ち家では床の張り替え頻度を抑える効果が期待できます。

新築やリフォーム直後こそ、ラグを敷く絶好のタイミング。「傷ついてから」ではなく、「傷つく前に」取り入れるのがおすすめです。

イスの移動音や食器の落下音を和らげる

ラグには優れた吸音効果があり、生活音を和らげてくれます。

▼イスの引きずり音や反響音を抑える

マンションなどの集合住宅では、イスを引く音が階下に響いていないか、気になるもの。ラグがあるだけで、この引きずり音が軽減されます。

また、堅いフローリングは音が反響しやすく、会話やテレビの音が少し響きがち。ラグを敷くことで、音の跳ね返りも抑えられます

▼万が一の音や衝撃をやさしく受け止める

うっかり食器を落としてしまったときも、ラグがクッションとなり、音や破損のリスクを最小限に抑えてくれます

小さなお子さまがいるご家庭や、夜に食事をすることが多い方、集合住宅にお住まいの方は、ぜひダイニングラグを検討してみてください。

冬場の床からの冷気を遮断する

ラグは断熱材のような役割を果たし、冬場の底冷えから足元を守ってくれます。

▼床から伝わる「冷え」をやさしく遮る

冬にダイニングで「足元が冷える」と感じるのは、フローリングが体温を奪ってしまうため。ラグを一枚敷くだけで、床から伝わる冷気が和らぎ、体感温度が上がります。

とくにウール素材は、繊維の縮れが空気を含み、高い保温性を発揮します。

▼暖房効率が上がり、快適さもアップ

足元が暖かくなることで、エアコンの設定温度を必要以上に上げずに済み、省エネにもつながります

冷え性でお悩みの方や、長時間ダイニングで過ごす方には、ラグは心強い存在。ホットカーペット対応タイプを選べば、真冬でも快適な団らん空間が完成します。

視覚的に食事スペースを区切れる(ゾーニング)

ラグには空間をゆるやかに区切る「ゾーニング効果」があり、LDK全体にメリハリを生み出します。

オープンなLDKでは、リビングとダイニングの境界が曖昧になりがち。そこにラグを敷くことで、「ここは食事の場所」という視覚的な区切りが生まれます。

テーブルとイスをラグの上にまとめると、ひとつのまとまりとして認識され、空間に秩序と落ち着きが生まれます。

「部屋がなんとなく落ち着かない」「インテリアが決まらない」と感じたら、ラグを一枚取り入れてみてください。ダイニングが引き締まる変化を感じられるはずです。

まとめ:お気に入りのラグを見つけてダイニングを理想の空間に

ダイニングラグ選びの旅は、いかがでしたか。

サイズを測り、毛足を吟味し、必要な機能をひとつずつ確認する ⸺ 一見すると手間に感じるそのプロセスこそが、毎日の暮らしを心地よく整えるための大切な準備になります。

デメリットを正しく理解し、きちんと対策を考えたうえで選んだ一枚は、家族の笑顔を守りながら、空間にさりげない彩りを添えてくれる存在になります。

どうぞ妥協することなく、あなたの感性と理性のどちらもが「これだ」とうなずける一枚を選んでください。その選択は、これから先の何年もの暮らしを、静かに足元から支えてくれるはずです。

お気に入りのラグを見つけてダイニングを理想の空間に

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