ラグの選び方|色柄・素材・サイズなどポイント別に分かりやすく解説

2025.02.27

ラグを選びたいけれど、種類が多すぎて迷ってしまう ⸺ そんな経験はありませんか?ラグはバリエーションが豊富ですから、どれを買えばいいのか悩みますよね。

じつは、ラグ選びには押さえておきたいポイントがあります。まず「色柄、サイズ、素材」の3つを決めれば、あなたのお部屋にぴったりのラグを探しやすくなりますよ。

本稿では、ラグ選びの重要なポイントをわかりやすく解説します。あなたも、本稿を参考に、種類が豊富なラグの中から「お気に入りの1枚」を見つけてみませんか?

ラグの選び方その1:色柄を選ぶ

ラグ選びで迷ったときは、ラグのデザイン要素を分解すると選びやすくなります。ラグのデザインは、以下の要素で構成されています。

  • 色柄
  • サイズ(形)
  • 素材(テクスチャー)

あなたがステキなラグを見て「いいね」と感じるのは、上述の3つの要素が「あなたにとって心地よい状態」になっているからです。

ここからは「私は、どんな色柄・サイズ・素材のラグが欲しいの?」と自分に問いかけながらご覧ください。

まずは、色柄の選び方から解説します。

インテリアスタイルに合わせる

インテリアスタイルに合わせる

ラグは、お部屋全体の印象を決定づける重要なアイテムです。ですから、お部屋のインテリアスタイルにマッチする色柄を選ぶことがとても大切です。

ラグがインテリアスタイルにマッチすれば、空間全体に統一感を生み出せるでしょう。反対に、マッチしなければ空間の調和が乱れ、落ち着かない雰囲気になってしまいます。

では、具体的にどのような色柄を選べばよいのでしょうか?人気のインテリアスタイル別に例をあげてみましょう。

北欧スタイル

北欧スタイルは、シンプルかつ温かみのある雰囲気が特徴です。ナチュラルな色合いや幾何学模様のラグがよく合い、落ち着いた雰囲気を演出できます。

  • おすすめの色:ベージュ、ライトグレー、アイボリー、ペールブルー、モスグリーンなど
  • おすすめの柄:幾何学模様、ボタニカル柄、無地など

コースタルスタイル

コースタルスタイルは、海や砂浜をイメージさせる開放感のある色合いと相性がよいでしょう。ストライプや波をモチーフにした柄を選ぶと、リゾート感がアップします。

  • おすすめの色:ターコイズブルー、ネイビー、ホワイト、サンドベージュ、シーグリーンなど
  • おすすめの柄:ストライプ、波模様、無地など

ブルックリンスタイル

無骨でインダストリアルな雰囲気のブルックリンスタイルは、ダークトーンやヴィンテージ加工風の柄がマッチします。ヘリンボーン柄も、おしゃれで相性がよいです。

  • おすすめの色:ダークグレー、カーキ、ブラウン、ネイビー、レンガ色など
  • おすすめの柄:ヴィンテージ調、ヘリンボーン柄、無地など

クラシックスタイル

上品で格式のあるクラシックスタイルには、華やかで繊細な模様の入ったラグが似合います。色も重厚感のあるものを選ぶと、よりエレガントな印象になるでしょう。

  • おすすめの色:ボルドー、ネイビー、ゴールド、ディープグリーン、アイボリーなど
  • おすすめの柄:ダマスク柄、ペルシャ風、フローラル柄など

モダンスタイル

シンプルで洗練された雰囲気を重視するモダンスタイルには、モノトーンやスタイリッシュな幾何学模様がぴったり。無地でも、光沢のある素材を選ぶと高級感が出て、よくマッチします。

  • おすすめの色:ブラック、ホワイト、グレー、ダークブルー、シルバーなど
  • おすすめの柄:幾何学模様、抽象柄、無地など

ラグの色柄を決めるときは、壁や床、家具などの《インテリアの色》とのバランスを考えながら選ぶのがポイントです。ラグだけ浮いた色を選ぶと、ちぐはぐな印象になってしまいます。

カラーコーディネートを意識する

カラーコーディネートを意識する

ラグの色選びでは、インテリア全体のカラーコーディネートを意識することが大切です。これを意識することで、お部屋に統一感が生まれ、おしゃれでバランスの取れた空間になります。

お部屋の配色は 「ベースカラーアソートカラーアクセントカラー」 の3つのグループを意識すると、整いやすくなります。

ラグは、どのグループにも属せる便利なアイテムです。それぞれの配色グループの役割と、ラグ選びのポイントをご紹介しましょう。

ベースカラー(全体の60~70%)

ベースカラーは、お部屋全体の基調色となる色のグループです。壁・床・天井・大型家具などに使われる色で、落ち着いた雰囲気をつくり、インテリアの土台となります。

ベースカラーによく使われるのは「ホワイト、アイボリー、ベージュ、ライトグレー、ナチュラルウッド系」などの明るい色です。これらの色は、空間を広く見せる効果も期待できます。

ラグをベースカラーに使う場合は、ニュートラルカラー(ベージュやグレーなど)を選ぶとインテリアになじみやすいでしょう。床の色と近い色を選ぶと、空間に統一感が出ます。

アソートカラー(全体の25~30%)

アソートカラーは、ベースカラーを補完しながら、空間に変化を加える色のグループです。ソファ・カーテン・クッション・家具などに使われることが多く、空間に奥行やメリハリをつけます。

アソートカラーには「グレー、ブラウン、グリーン、ブルー、ミディアムトーンのウッドカラー」など、ベースカラーと調和しながらも違いが明確にわかる色が使われます。

ラグをアソートカラーに使う場合は、ソファやカーテンと同系色のものを選ぶとまとまりのある空間になります。家具の色に合わせて、ブラウン系にするのもよいでしょう。

アクセントカラー(全体の5~10%)

アソートカラーは、空間にメリハリをつけ、個性を演出する色のグループです。クッション・アート・小物などに使われる色で、おしゃれな印象をつくるのに欠かせません。

アソートカラーには「ボルドー、ネイビー、ターコイズブルー、マスタードイエロー、ラベンダー」など、主張の強い色が使われます。ですから、面積を抑えることが重要です。

ラグをアクセントカラーに使う場合は、クッションやアートと色をリンクさせると、統一感のある空間になります。お部屋の雰囲気を壊さないように、注意して選びましょう。

ラグの選び方その2:サイズ・形を選ぶ

ラグのサイズ決めのポイントは、以下の2点です。

  • 形と敷き方を検討する
  • 家具とのバランスを整える

それぞれ、詳しく解説します。

形と敷き方を検討する

形と敷き方を検討する

ラグの形や敷き方によって、空間の印象やお部屋の広さの見え方が大きく変わります。ですから、家具やお部屋のレイアウトに合わせて、最適なものを選ぶことが重要です。

ラグの形

ラグの主な形は、3つあります。

  • 四角形(正方形、長方形)
  • 丸形(円形・だ円形)
  • ランナー(細長い形)

それぞれ、以下の場所に適しています。

  • 四角形:リビング、ダイニング、寝室、子ども部屋
  • 丸形:リビング、子ども部屋、玄関、ベッドサイド
  • ランナー:キッチン、廊下、ベッドサイド

四角形のラグは汎用性が高く、使い勝手がよいです。種類が豊富ですので、どんなお部屋にも合わせやすいでしょう。ラグ選びで迷ったときの、第1選択肢になります。

丸形のラグは、直線的な家具が多い空間に取り入れると、優しい印象をプラスできます。小さめのサイズでも、しっかり空間のアクセントになってくれます。

ランナーは、縦長のスペースに敷くと、空間を広く見せられます。キッチンや廊下のアクセントとして活用しやすい形状です。

敷き方

ラグの敷き方を考えるときは、どれくらい床を見せるのか検討しましょう。見せる床の面積で、圧迫感を調整できます。

また、家具の下まで敷くか前脚だけ乗せるかで、お部屋の印象が変わります。ソファと長方形のラグの組み合わせ例をご紹介しましょう。

  • ソファの前にちょこんと置く ⇒ 小さめラグ(例:140×200cm)でOK
  • ソファの前脚をラグに乗せる ⇒ 中サイズ(例:200×250cm)のラグがぴったり
  • ソファ全体をラグの上に置く ⇒ 大きめラグ(例:250×300cm)が適している

小さめのラグをソファの前に置くと、カジュアルなリビングになります。ソファの前脚をラグに乗せるスタイルは、省スペースリビングに適しているでしょう。

ソファ全体をラグの上に置く場合は、大きめのラグが必要です。ホテルライクなリビングを目指している方には、このスタイルがおすすめです。

このようにラグの形と敷き方を決めてからサイズを選ぶと、失敗しにくくなります。適切なサイズのラグを選び、空間の印象をグッとおしゃれにしましょう。

家具とのバランスを整える

家具とのバランスを整える

ラグのサイズを選ぶときは、家具とのバランスも考慮しましょう。適切なサイズのラグを選ぶことで、不自然さのない、おしゃれな空間になります。

一例として、ダイニングテーブルのサイズとラグのサイズの組み合わせをご紹介しましょう。

  • 2人がけテーブル(横幅80×奥行80cm)の場合:ラグは横幅100×奥行180cm以上
  • 4人がけテーブル(横幅130×奥行80cm)の場合:ラグは横幅150×奥行180cm以上
  • 6人がけテーブル(横幅180×奥行90cm)の場合:ラグは横幅200×奥行190cm以上

ダイニングテーブルの下にラグを敷く場合は、人が座っている状態を基準にしてサイズを選びます

人が座る辺は、テーブルの端から「50~60cm」程度ラグが出るサイズにするとよいでしょう。人が座らない辺も「10~50cm」程度ラグが出ているとバランスよく見えます。

ラグの選び方その3:素材・テクスチャーを選ぶ

ラグの素材やテクスチャーを決める際のポイントは、以下の3点です。

  • 素材ごとの特徴を把握する
  • 必要な機能を検討する
  • 毛足の種類と長さを選ぶ

それぞれ、詳しく解説しましょう。

素材ごとの特徴を把握する

素材ごとの特徴を把握する

ラグの素材選びでは、それぞれの特徴を把握することがとても大切です。素材によって「肌触り・耐久性・お手入れのしやすさ・季節ごとの快適性」が異なります。

ラグの主な素材と特徴をご紹介しましょう。

ウール(羊毛)の特徴

ウールのラグの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 肌触り:ふんわり柔らかい、弾力がある
  • 保温性:高い、冬は暖かい
  • 吸湿性:湿気を吸収・放出、夏も快適
  • 耐久性:長持ちしやすい(お手入れによる)
  • お手入れ:汚れにくいが水洗いは難しい

ウールのラグは、リビングや寝室などのくつろぐスペースに向いています。とくに、長く使いたい人や冬場に暖かさを求める人におすすめです。

コットン(綿)の特徴

コットンのラグの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 肌触り:柔らかく、サラッとしている
  • 吸湿性:高い、夏場に適している
  • 通気性:よい、蒸れにくい
  • 耐久性:比較的高い、長期間使うと毛羽立つ
  • お手入れ:洗濯機で洗えるものが多い

コットンのラグは、寝室や子ども部屋の夏用ラグに向いています。洗濯できるので、清潔を保ちたい人におすすめです。

ポリエステルの特徴

ポリエステルのラグの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 肌触り:サラっとしており、毛足の長さでふわふわにもなる
  • 保温性:適度、ウールやアクリルよりは冷たい
  • 耐久性:高い、摩擦に強い
  • はっ水性:高い、汚れがつきにくい
  • お手入れ:ほとんどのものが自宅で洗える

ポリエステルのラグは、ダイニングやキッチン、玄関など汚れやすい場所に向いています。ペットがいるご家庭や、手入れが簡単で扱いやすいラグが欲しい人におすすめです。

ナイロンの特徴

ナイロンのラグの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 肌触り:サラッとしている、やや硬め
  • 耐久性:非常に高い、摩擦やキズに強い
  • 防汚性:汚れにくい
  • はっ水性:高い、染み込みにくい
  • お手入れ:掃除機や拭き取りがしやすい

ナイロンのラグは、玄関や廊下などよく歩く場所に適しています。汚れが気になる人や、耐久性重視で長持ちするラグを探している人におすすめです。

アクリルの特徴

アクリルのラグの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 肌触り:ウールに似たふわふわ感がある
  • 保温性:高い、冬場にぴったり
  • 耐久性:比較的高い、摩擦で毛玉ができやすい
  • 防汚性:毛足が長いものは汚れがつきやすい
  • お手入れ:水洗いできるものが多い

アクリルのラグは、リビングや寝室などのくつろぎたい場所に向いています。ふわふわ感のあるラグが欲しい人におすすめで、ウールよりお手入れが簡単です。

麻(リネン・ジュート)の特徴

麻のラグの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 肌触り:サラっとしていて涼しい
  • 吸湿性:高い、夏場にぴったり
  • 通気性:よい、蒸れにくい
  • 耐久性:比較的高い、毛羽立つものもある
  • お手入れ:水洗いできないものがある

麻のラグは夏向きで、ナチュラルなインテリアのお部屋に向いています。通気性を重視したい人や、涼しげなラグを探している人におすすめです。

ラグ選びでは、以下のように季節に合った素材を選ぶことが大切です。

  • 冬場:ウール、アクリルで暖かく
  • 夏場:コットン、麻で涼しく

また、手入れのしやすさを考えるのも重要です。

  • 洗濯機で洗いたい場合:コットン、ナイロン、ポリエステル
  • 汚れに強い素材が欲しい場合:ナイロン、ポリエステル

素材の特徴を理解してラグを選べば、より快適で使いやすいものを見つけられますよ。

必要な機能を検討する

必要な機能を検討する

ラグは、素材によって機能性が異なります。デザインや色だけでなく、どのような機能が必要かを事前に検討することが大切です。

ラグの機能には、以下のようなものがあります。

  • 防ダニ
  • 抗菌
  • 防炎
  • 防音
  • はっ水
  • 防臭
  • 冷感
  • 温感
  • ウォッシャブル
  • 滑り防止

ラグは、使用する環境やライフスタイルに合う機能を備えたものを選ぶとより快適に利用できます。「どこで、どのように使うか」を考えると失敗しにくいでしょう。

毛足の種類と長さを選ぶ

毛足の種類と長さを選ぶ

ラグは、毛足の違いによって「肌触り・快適性・掃除のしやすさ・デザインの雰囲気」が大きく変わります。使う場所や目的に合わせて、適切なものを選ぶことが大切です。

ラグ表面の繊維の束を「パイル」と言います。パイルの処理方法には、大別するとループとカットの2種類があります。

ループ(カットしていない輪っか状のパイル)

ループパイルのラグは、掃除がしやすく、汚れやホコリがつきにくいです。硬めの質感で、見た目がスッキリしています。

ただし、爪の長いペットがいる場合は引っかかることがあるので注意が必要です。

ループパイルが適しているのは、以下のお部屋です。

  • ダイニング:椅子の移動がスムーズ
  • 玄関や廊下:耐久性が高く、へたりにくい
  • 仕事スペース:椅子のキャスターが使いやすい

カット(ループをカットしたパイル)

カットバイルのラグは、触り心地がふんわりしています。一方、へたりやすいため、耐久性を重視するなら毛足が短いものを選ぶとよいでしょう。

カットパイルのラグは、どんなインテリアにも合わせやすいです。その柔らかさと汚れの落としやすさから、とくにリビングや寝室で重宝します。

カットバイルは、製法や毛足の長さの違いにより、さまざまなバリエーションがあります。毛足の短い順に、代表的なものをご紹介しましょう。

ベロア 極細で短い毛足が密集、滑らかな手触り、上品でエレガント
プラッシュ ベロアよりも毛足が少し長い、ふんわりとした質感、しっかりした踏み心地
サキソニー プラッシュより毛足が少し長い、ふかふかした質感、クラシックで高級感がある
シャギー 長い毛足が特徴的、ふわふわとしたボリューム感、保温性が高い

カットバイルのラグ選びでは、快適性や掃除のしやすさを考慮して、用途に合った毛足のものを選定することが大切です。

毛足が長いほどふわふわで暖かいですが、掃除は大変になります。毛足が短いほど掃除がラクですが、クッション性は低くなります。

まとめ:ラグの選び方をマスターして、お部屋をラグで彩ろう

ラグの選び方をマスターして、お部屋をラグで彩ろう<

ラグは、ベーシックなインテリアアイテムで、非常に種類が豊富です。ですから、何の見当もつけずに選び始めると「どれを選べばいいの?」と悩んでしまうでしょう。

これからラグを選ぶ方は、本稿を参考に「色柄、サイズ、素材」に着目して選定を進めてみてください。きっと、ラグ選びがラクになるはずです。

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