
ダイニングテーブルの選び方は?家具とインテリアの合わせ方も紹介
2025.01.06ダイニングテーブルは、ダイニングの主役となる家具ですので、自分らしいものを選びたいですよね。でも、形や素材、サイズなど、考えることが多くて迷ってしまう方が少なくありません。
ご安心ください。たしかに、考慮すべきことは多いですが、各選択肢の特徴をザッと理解すれば、あなたにピッタリのものを簡単に選べるようになります。
本稿では、ダイニングテーブルの選び方や、家具とインテリアの合わせ方をご紹介します。あなたも、テーブルの選び方をマスターして、自分好みのダイニングを実現してみませんか?
ダイニングテーブルの選び方
「ダイニングテーブルを買いたいんだけど、種類がいっぱいあって迷っちゃう」「どれを選べばいいか、全然わからない」と、悩んでいませんか?
そんなときは、以下の4つの要素に分けて、ダイニングテーブルをチェックしてみましょう。
- 形状
- サイズ
- 素材
- 脚のデザイン
テーブルは、この4つの要素しだいで使い勝手が変わります。それぞれ、いくつか選択肢がありますので、特徴とあわせてご紹介していきましょう。
形状と、それぞれの特徴
まずは、テーブルの形を知ることから始めてみましょう。テーブルは、形によって使い勝手や見た目が大きく変わります。
ダイニングテーブルの形は、大別すると《四角形》と《円形》に分かれます。また、《伸長式》と呼ばれる特殊なテーブルもありますので、ここであわせてご紹介します。
四角形(正方形、長方形)
四角形のテーブルには、以下のようなメリットがあります。
- 種類やサイズなどのバリエーションが豊富
- 天板の上で作業がしやすく、多用途に利用できる
- 壁に付けて配置できるため、スペースを活用しやすい
四角形は、ダイニングテーブルとしてもっともポピュラーな形状です。種類やサイズなどのバリエーションが豊富で、たくさんの商品の中からお好きなものを選べます。
また、天板の上で作業がしやすく、お仕事やお子さまの宿題など、多用途に利用できます。お食事の際、ひとり当たりの食事スペースを広く取れるところも、四角形のテーブルの魅力と言えるでしょう。
四角形のテーブルなら、壁にくっつけて置けますので、お部屋を効率的に使いたい方におすすめです。たとえば、2人暮らし用のコンパクトなマンションなら、正方形のテーブルが使いやすいですよ。
円形
円形も、テーブルの一般的な形のひとつです。円形のテーブルには、以下のメリットがあります。
- 圧迫感が少なく、空間に柔らかい印象を与える
- 座る人全員の顔が見え、会話がはずみやすい
- 臨機応変に、着席する人数を変えやすい
丸いテーブルは角がないため、圧迫感を抑えられます。空間に柔らかい印象を与えられますので、カフェのようなインテリアや、かわいらしい雰囲気のお部屋にマッチします。
また、座る人全員の顔が見え、会話がはずみやすいのも円形テーブルの特徴です。対等な関係で自由に会話できるようなダイニングをつくりたいときは、円形テーブルが便利です。
1本脚の円形テーブルなら、イスの配置も自由です。人数が増えたときも、対応しやすいでしょう。
伸長式(バタフライ式、エクステンション式)
伸長式テーブルは、必要なときに天板を広げてサイズを調整できるテーブルです。スペースが小さめのダイニングで活躍してくれます。
たとえば、来客時に天板を広げて使ったり、家族構成の変化に合わせてテーブルのサイズを変えたりできます。テレワークや子どもの学習など、一時的に広いスペースが必要なときにも便利です。
伸長式のテーブルには、おもに以下のふたつのタイプがあります。デザインや操作性に影響しますので、お好みのほうを選ばれるとよいでしょう。
バタフライ式 | 普段は天板を折りたたんでおき、必要に応じて天板を起こして幅を調整するタイプ |
エクステンション式 | メイン天板の下にサブ天板があり、人数が増えたときにサブ天板を引き出して幅を広げるタイプ |
伸長式のテーブルは、とても便利な反面、注意点も少なくありません。おもな注意点をご紹介しましょう。
- 重いため、移動させるときに力が必要
- 天板を拡張するには、操作が必要
- 座ったときの足元の空間の広さに注意が必要
伸長式テーブルは、コンパクトな状態にたたんだからといって、軽くなるわけではありません。常に重たい状態ですので、それなりに力がないと移動させるのが困難です。
また、天板を拡張するには操作が必要です。拡張操作はテーブルによって異なるため、店頭での操作性のチェックが欠かせません。ですから、ネットショップで買いづらい側面があります。
たとえば、こんなことをチェックしておきたいところです。
- 非力な人でも簡単に天板を拡張できるか
- 子どもが勝手に触ってケガをする危険性はないか
なお、エクステンション式は、座ったときの足元の空間の広さに注意が必要です。天板が厚くなる(二重構造になる)ため、座面から天板底面までの空間が狭くなるのです。
エクステンション式のテーブルは、実際に座ってみて、脚をぶつけたり離着席がしにくかったりしないか、確認してから購入するとよいでしょう。
サイズと着席人数の関係
つづいて、テーブルサイズの選び方をご紹介します。テーブルのサイズは、着席できる人数に影響しますので、家族構成や来客の状況に合ったものを選びましょう。
食事に必要なひとり当たりのスペース
食事に必要なひとり当たりのスペースは《横幅60cm×奥行40cm》程度です。これは、おおよそA4サイズ(210mm×297mm)4枚分の大きさです。
この広さを基準に、ご家族の人数や来客の頻度などを考慮してサイズを決定するとよいでしょう。
ただし、この基準はあくまで目安です。食卓にお皿をいっぱい並べるご家庭では、もう少し広めのほうが快適です。
着席人数ごとの推奨サイズ
具体的なテーブルサイズをご紹介します。四角形のテーブルの場合、以下のサイズが目安になります。
- 1~2人の場合:70cm×80cm以上
- 3~4人の場合:80cm×120cm以上
- 5~6人の場合:85cm×180cm以上
円形の場合は、以下のサイズが目安になります。
- 1人の場合:直径60cm以上
- 2人の場合:直径80cm以上
- 3~4人の場合:直径100cm以上
- 5~6人の場合:直径120cm以上
高さについては、テーブルによる違いがほとんどありません。
国産ブランドの場合、69~72cmが一般的です。この高さなら、座ったときに腕や肘を置きやすいでしょう。
素材と、それぞれの特徴
テーブルを選ぶ際、素材で迷う方も少なくありません。つづいて、素材ごとの特徴をご紹介しましょう。
テーブルに使われるおもな素材は、以下のとおりです。
- 木材
- ガラス
- 金属
- セラミック
順番にご説明します。
木材
木材は、温かみがあってどんなインテリアにも合わせやすいのが特徴です。ナチュラルな部屋にも、モダンなデザインの部屋にもマッチします。
無垢 材のテーブルは、時間が経つと色合いや風合いが変化して味わいが出ますので、使うほどに愛着が湧きます。
一方、木材は熱や衝撃に弱い素材です。熱い鍋を直接置いたり、ものを強くぶつけたりすると、焦げ跡やキズが付くことがあります。
ただし、無垢材なら表面を削り直せば元に戻せる場合があります。メンテナンスしながら育てるように使えるところが、木製テーブルのよいところです。
ガラス
ガラス製のテーブルは、透明感があって、空間を広く見せる効果があります。スタイリッシュで、洗練されたアーバンモダンな空間演出にピッタリの素材です。
汚れが染み込みませんので、食べこぼしや飲みこぼしのお掃除がラクです。熱にも強いため、熱いお皿やマグカップなどを直接置けるのもメリットと言えるでしょう。
一方、ガラスは割れる可能性があります。強化ガラスのテーブルを使えば割れるリスクを減らせますが、それでも子どもやペットがいるご家庭では注意が必要です。
また、食器を置いたときのカチャカチャする音が気になる人もおられます。音を軽減したい場合は、コースターやランチョンマットを使用するとよいでしょう。
金属(スチール、ステンレスなど)
金属製のテーブルは、とにかく頑丈で長持ちするのが特徴です。サビに強いステンレス製なら、湿気が多い場所でも安心して使えます。
また、モダンスタイルやインダストリアルなデザインが好きな人にはピッタリの素材と言えます。スタイリッシュで、現代的なインテリアにマッチするでしょう。
一方、金属は触ると冷たく感じます。印象も冷たく無機質ですので、温かみのある雰囲気のお部屋には合わせづらいでしょう。
天板は木で、脚だけ金属のテーブルもありますので、素材のミックスを楽しむのもよいでしょう。
セラミック
セラミック製テーブルは、キズや汚れに強く、耐熱性も非常に高いです。熱い鍋を直接置いても変色せず、ケチャップや醤油をこぼしても染み込みません。
長く使えて、衛生的。見た目もモダンで高級感があるため、近年人気の素材です。一生もののテーブルとして選ぶ人も、少なくありません。
一方、セラミックのデメリットはとにかく重いことです。大きなテーブルだと、ひとりでは移動が難しいでしょう。
また、ガラスと同じように表面が硬いため、食器を置くときに音が鳴ります。セラミックの特性上、強い衝撃を受けると欠けることもあります。
脚のデザイン
脚のデザインは、テーブルの安定性や使い勝手、そしてお部屋の雰囲気に大きな影響を与えます。
脚の本数や形状によってメリット・デメリットが違いますので、ご紹介しましょう。
脚の本数
テーブルの脚の本数は、おもに1本脚・2本脚・4本脚があります。それぞれの特徴をご紹介しましょう。
1本脚 | カフェみたいなオシャレな雰囲気で、イスを自由に配置しやすい。一方、やや安定性が低く、重いものを置くと倒れやすくなる場合がある。 |
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2本脚 | すっきりとした見た目で、イスの出し入れがしやすい。ただし、テーブルの短い辺に座ると、脚がジャマになって座りにくい場合がある。 |
4本脚 | 製品数が豊富で、荷重を均等に支えるため安定感がある。一方、短辺側に座った場合は、大きくうしろにイスを引かないと立ち上がりづらい。 |
脚の形状
脚の形状は、インテリアの雰囲気に影響します。いろいろな形状がありますが、代表的なのは次の3つです。
- ストレートレッグ
- テーパーレッグ
- カブリオールレッグ(猫脚)
- スクエアレッグ
ストレートレッグは、垂直に真っ直ぐ伸びるシンプルな形状の脚です。
安定感が高く、どんなインテリアにも合わせやすいですが、シンプルすぎて個性的なお部屋には物足りないかもしれません。
テーパーレッグは、上部が太く、下に向かって細くなる形状の脚です。
モダンで洗練された印象を与えてくれますが、脚が細い分、重いものを置いたときに揺れやすくなることがあります。
カブリオールレッグ(猫脚)は、装飾的な曲線デザインの脚です。
エレガントな印象で、アンティークなインテリアに合いますが、脚の形状が複雑なため掃除がしにくい場合があります。
スクエアレッグは、スクエア型のフレームをふたつ取り付けたタイプの脚です。
直線が強調されることから、モダンスタイルのインテリアとよくマッチしますが、テーブルの短辺側はイスを入れ込みにくくなります。
家具とインテリアの合わせ方(コーディネートのコツ)
つづいて、家具とインテリアの合わせ方(コーディネートのコツ)をご紹介します。
家具とインテリアがチグハグだと、空間に調和が生まれません。それぞれの特徴を生かしながら、統一感のある空間になるようにコーディネートしましょう。
テーブルに合わせてイスを選ぼう
テーブルのサイズを決めることで、イスのサイズも自然に決まります。なぜなら《テーブルの天板の高さ》と《イスの座面の高さ》のバランスが重要だからです。
一般的には、天板の高さと座面の高さの差が「28~30cm」くらいだと、座ったときにちょうどよくなります。たとえば、天板の高さが70cmなら、座面の高さは40~43cmくらいが理想的です。
テーブルはダイニングスペースの中心的な存在であり、そのサイズやデザインがお部屋の雰囲気を左右します。イスも、テーブルとの相性を考慮して、サイズやデザインを選ぶとよいでしょう。
なお、ダイニングチェアの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。セットでのご購入をご検討中の方は、ぜひあわせてご覧ください。
》ダイニングチェアの選び方 – 4つのポイントと注意点を解説
家具とインテリアのスタイルを合わせよう
お部屋に統一感を出すには、まずインテリアのスタイルを決めることが大切です。そうすることで、お部屋全体に調和が生まれて、居心地のよい雰囲気になります。
代表的なインテリアのスタイルをご紹介しましょう。
– スカンジナビア(北欧)スタイル –
– ミッドセンチュリーモダンスタイル –
– 和モダンスタイル –
他にも、以下のようなスタイルが人気です。
- トラディショナルスタイル
- アールデコスタイル
- モダンスタイル
- レトロスタイル
- インダストリアルスタイル
- ブルックリンスタイル
- フレンチカントリースタイル
- コースタルスタイル
- ミニマリストスタイル
スタイル選びに迷ったら、好きな時代や地域を思い浮かべてみるとよいでしょう。インテリアスタイルは、時代や地域性を反映したものが数多くあります。
なお「ごちゃまぜ」を意味する《エクレクティックスタイル》というのもあります。しかし、ミキシングセンスが要るため、やや難易度が高いスタイルです。
何か目標となるスタイルを決めて、そのイメージでそろえていくと、スムーズにインテリアコーディネートができるでしょう。
カラーコーディネートを意識しよう
お部屋全体に統一感を出すには、カラーコーディネートも大切です。
インテリアのカラーコーディネートでは、お部屋の色を以下の3つのグループに分けるのがセオリーです。同じグループ内の色は、同系色にするとうまくまとまります。
ベースカラー | 壁や天井の色など、お部屋全体のベースになる色。全体の70%程度を占める。白やオフホワイト、明るい中間色が多い。 |
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アソートカラー | ベースカラーと調和する補助的な色。全体の25%程度を占める。床や家具の色など、ナチュラルな木の色がよく利用される。 |
アクセントカラー | お部屋の印象を引き立てる差し色。全体の5%程度。アートやクッション、観葉植物などのビビッドな色やフレッシュな色。 |
面積は「ベースカラー」が一番広くなります。一方、存在感は「アクセントカラー」がもっとも強くなります。
なお、インテリアスタイルには特徴的なカラーパレットを持つものがあります。例をあげてみましょう。
- モダンスタイル:モノトーン(無彩色)
- 北欧モダンスタイル:白、グレイッシュ、パステルカラー
- ミッドセンチュリーモダンスタイル:ティールブルーなどのレトロな色
インテリアスタイルをまねる際は、上述のような象徴的な色を用いるとよいでしょう。
イスの可動範囲と動線を考慮しよう
ダイニングテーブルを置くときは、イスを引いたり、人が通ったりするためのスペースをちゃんと確保することが大事です。このようなスペースを「動線」と言います。
具体的には、以下のスペースがあるとよいでしょう。
- イスを引くスペース:60cm以上
- 人が通るスペース:幅60cm以上
人が通る動線は、幅60cm以上必要です。テーブルのイスを置かない側は、テーブルと壁のあいだに幅60cm以上のスペースを設けましょう。
誰かが座っているイスのうしろを人が通る場合は、テーブルと壁のあいだに幅90cm以上のスペースが必要です。
家具の配置を工夫して、適切なスペースを確保することで、日常生活がより快適になります。家族やゲストが集まるダイニングエリアが、より楽しい空間となるでしょう。
ダイニングテーブルの選び方に迷ったら、お店に相談しよう
ダイニングのテーブル選びでは、テーブルの形状やサイズ、素材、脚のデザインなどをチェックすることが大切です。この4つに注意すると、使い勝手のよいテーブルが選べるでしょう。
ダイニングテーブルとイス、そしてインテリアの調和も大切です。お手本となるインテリアスタイルを決めておくと、比較的ラクにコーディネートできるでしょう。
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